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航空LiDAR計測で、古代マヤ文明の最大かつ最古の建造物が見つかった

昨日(測量の日!)のことですが、

猪俣健・米アリゾナ大教授らの研究グループは、古代マヤ文明の遺跡として最大で最古の建造物の遺跡を発見したと、Nature誌で発表したそうです。

 

Nature > http://www.natureasia.com/ja-jp/research/highlight/13343

毎日新聞 > https://mainichi.jp/articles/20200603/k00/00m/030/177000c

 

これ、めちゃくちゃでっかくて、南北約1・4km、東西約400m、高さ約15mもあり、これまで発見された古代マヤ文明の遺跡でも最大なのだそうです。

場所はメキシコ南部のタバスコ地方です。

 

Extended Data Fig. 1: Geographical and chronological contexts of the study.

a, Map of Mesoamerica, showing the locations of the sites mentioned in the text. Map topographic data from the NASA-JPL Shuttle Radar Topographic Mission ( https://www2.jpl.nasa.gov/srtm/). b, Chronology of Mesoamerica, indicating the construction dates of the Aguada Fénix main plateau and other major buildings listed in Extended Data Fig. 9c.

 

CNNのサイトに現地の写真がありましたが、今では草木に覆われているようで、巨大すぎなこともあって、今まで発見されなかったのかもしれません。

同じ報道資料には、遺跡全体の地形図データも掲載されていました。

 

Laser mapping reveals largest and oldest Mayan temple

Aguada Fénix, the earliest and largest Maya ceremonial structure ever found, has been located by archeologists in Mexico using a ground-breaking new technique known as lidar.

そしてやはりというべきでしょうか、この遺跡のデータは航空機からのLiDAR計測によって得たそうです。

日本では航空レーザ計測が全国で行われているので、今後大規模な遺跡の発見はなかなかないかもしれませんが、UAVによるLiDAR計測によって、小規模な城跡や古墳の発見でもしてみたいものです。